CBDはヘンプに含まれる「カンナビノイド」という薬理成分の一種で、様々な疾患や健康、美容に効果があるとして注目を集めています。
CBDには精神作用がなく、日本でも合法的に使用することができます。
目次
ペットにも効くって本当?
最近の研究ではペット(主に犬)にも一定の効果があることが明らかになっています。
具体的な研究としては、2019年に『Journal of the American Veterinary Medical Association』で公開された一つの研究があります。この研究では、てんかんを持つ犬に対してCBDオイルを投与した結果、80.9%の犬で発作の頻度が減少したと報告されています。
参考文献
Bartner LR, et al. “Pharmacokinetics, Safety, and Clinical Efficacy of Cannabidiol Treatment in Osteoarthritic Dogs.” J Am Vet Med Assoc, 2018, 253(1).https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2018.00165/full
注意点としては人間用のCBD製品とペット用のCBD製品は濃度や成分が異なります。
ペット用の製品はペットの体重とサイズに合わせて調整されており、人間用の製品には、ペットにとって有害な成分(チョコレートに含まれるカフェインなど)が含まれている場合があります。
そのため、間違っても人間用のCBDオイルなどを与えないようにしてください。
加えて、CBDは他の薬と相互作用する可能性があります。
ペットがすでに何かの薬を服用している場合、CBDとの相互作用について獣医師と相談するようにしましょう。
どんな状態の子にオススメなの?副作用は?
ペット用CBDを最もオススメするのは既存のお薬が合わずに今までに何種類もお薬を試してたり、それでもなお発作が出てしまう犬や猫ちゃんにオススメです。
また、お薬だと口から戻してしまう子にも無香料のCBD をエサに混ぜるなどして与えることができるためお薬でのてんかん発作に対するアプローチが難しい場合にもCBDの使用を推奨します。
加えて、ペットが高齢で他の病気のお薬を使用しているため併用ができなかったり、他の病気の治療薬と併用するとフラフラしてしまう子により良い犬生・猫生を過ごさせてあげたい方にもオススメです。
現在、犬、猫とCBD の研究はまだ多くは無いですが重篤な副作用は無いとされており動物病院でもてんかん治療薬の代替品としてCBD を扱う所が増加しています。
ペットにCBDを摂取させる際の注意点
ペットにCBDをあげるときの注意点としては人間用のCBD製品とペット用のCBD製品は濃度や成分が異なるということです。
ペット用の製品はペットの体重とサイズに合わせて調整されており、人間用の製品には、ペットにとって有害な成分(チョコレートに含まれるカフェインなど)が含まれている場合があります。
そのため、間違っても人間用のCBDオイルなどを与えないようにしてください。
加えて、CBDは他の薬と相互作用する可能性があります。
ペットがすでに何かの薬を服用している場合、CBDとの相互作用について獣医師と相談するようにしましょう。
CBDがてんかんに効くメカニズムは?
CBDがてんかんに対して効果的であると考えられる理由は、その神経保護効果と、神経細胞の興奮を抑える作用にあります。
これは、てんかんの発作が、脳の神経細胞が過度に興奮することによって引き起こされるというてんかんの特性と関係しているためです。
以下で解説します。
神経保護効果
CBDは、脳内の神経細胞が過度に興奮しダメージを受けるのを防ぐ効果があります。これは、CBDが脳のエンドカンナビノイドシステム(ECS)に作用し、神経細胞が適切に機能するための「平衡」を維持することによって効果を発揮しています。
神経細胞の興奮を抑える能力
一部の研究で、CBDが神経細胞の興奮性を抑え、その結果、発作の発生を抑制することが示されています。これは、CBDがGABA(γ-アミノ酪酸)という抑制性の神経伝達物質の作用を強化することに由来しています。
GABAが神経細胞の興奮性を抑える作用を持っているため、この作用の強化は発作の頻度や重度を減らすとされています。
MCTオイルにもてんかんを抑える作用がある
当社の製品では、犬猫用CBDにMCTオイル(中鎖脂肪酸)を使用しています。
MCTオイルは代謝効率が高く、CBDの吸収を助ける作用があります。
実は、そもそもMCTオイルそのものがてんかん発作を抑える作用を持っています。
メカニズムとしてはMCTオイルが体内に作るケトン体がてんかん発作の痙攣を抑える
働きをしてくれるためCBDと共に摂取することで相乗効果を生み出すことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
様々な疾患に効果があるCBDですが、てんかん発作にも一定の効果が期待できるでしょう。人だけでなく、犬や猫にも効果があるのは凄いですよね。
これからさらに研究が進めば、他の動物や疾患にも応用できるようになるかもしれませんね。