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プロテインが「太る」といわれるワケ
プロテインはダイエットにいいの?悪いの?
プロテインにはダイエットや健康効果がある一方で、
「プロテインを飲むと太る」とか
「ムキムキになるのが怖い」という理由で、
プロテインを飲むことを迷っている人も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、
プロテイン=太るというのは一部は正しく、
一部は正しくないと言えます。
あなたが選ぶ製品や飲み方次第で、
太るかどうかが変わるためです。
プロテイン飲料によって太ることがあるのは、
製品に含まれる「糖質」や「カロリー摂取」、「甘味料」のためです。
一般的に、プロテインは飲みやすくするために
糖質や甘味料を多めに使用する製品も少なくありません。
そのため、運動でカロリーを消費しない人が、
通常の食事に”加えて”プロテインを飲んでしまうと、
一日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまい、
余分なカロリーが脂肪として体に蓄積されてしまいます。
つまり、プロテインが太るといわれているのは、
糖質もしくはカロリーの摂りすぎが原因ということです。
さらに、合成甘味料には、耐糖能(血糖値を正常に保とうとする機能)
に障害を招き毎日摂取することで太りやすくなるとも言われています。
ですから、プロテインの主成分である、たんぱく質を摂取することで、
基本的に太るということはありません。
そもそもプロテインとは、
ギリシャ語のプロティウス(=最も大切なもの)が
語源とされており、
カラダや生命にとってなくてはならない栄養素です。
プロテインは筋肉だけではなく、
内臓や骨、肌、髪、爪などを作るのにも使われます。
また、生命活動を維持するためのホルモンや血液の生成、
その他に神経伝達物質も、
プロテイン(=たんぱく質)からできています。
つまり、たんぱく質はカラダを作るだけではなく、
毎日「生きているだけで」消費されていってしまうもので、
成人女性だと一日60gほどが必要量
だといわれています。
現代の女性の食生活は、栄養バランスが偏りがちだといわれており、
特にたんぱく質不足が、さまざまな体の不調につながって問題になっています。
プロテインによってたんぱく質を摂取することは
カラダにとってもメリットが多いため、
正しい商品選び・飲用法を身に着けて、うまく活用できるといいですよね!
“太らない”プロテインの選び方・飲み方
糖質が低いプロテインを選ぼう
普段からあまり運動をしない方は、
糖質の低めのプロテインを選ぶようにしましょう。
糖質は、普段の食事でもついつい摂りすぎてしまう栄養素の一つ。
たんぱく質をとっていくことが目的であれば、
糖質低めのものを選ぶのがおすすめです。
また、3食の普段の食事と合わせて飲む場合は、
普段の食事でも主食のご飯やパンの量を半分~1/3程度カットしたり、
おやつ代わりにプロテインを飲み空腹を抑えるなど、
バランスをとるのもよいと思います。
糖質をおさえて、たんぱく質をしっかりと摂っていけば、
太るどころか、痩せるための代謝を回す栄養素が摂取できることにより、
痩せやすいカラダづくりにも貢献してくれます。
置き換えでカロリーコントロールしよう
普段の食事にプラスしてプロテインを飲んでいたり、
寝る前やおやつとしてプロテインを飲んでいくと、
確かにたんぱく質の補給はできるものの、
一日のカロリー摂取が多すぎてしまいます。
普段あまり運動をしたり外出などで歩くことが多くない方は、
まずは1日3食のうちの1食をプロテインに置き換えするのがおすすめ。
1食置き換えにすれば、むしろ普通食よりもカロリーは抑えられ、
ダイエットにも効果的です。
置き換えをするとおなかが減ってしまうかもしれないと不安な方は、
ソイプロテインが最適です。
ソイプロテインは吸収に時間かかるため、
腹持ちがいいと言われているからです。
添加物の少ないモノを選ぼう
プロテイン選びの時に、合成添加物が少ないモノを選ぶのも
ダイエットにとっては重要です。
太りやすい人の原因として、第一に挙げられるのが
食事(過食)や運動(運動不足)ですが、
実は他にも、体の様々な機能や内臓のはたらきをコントロールしている
「自律神経」に不調をきたし、
体の代謝がうまく回らず、ヒトより食べてないのに太ってしまったり、
運動をしてもなかなか痩せないという人がいます。
自律神経は、不規則な生活や精神的なストレス、環境的なストレス、
そして添加物の摂りすぎによって乱されてしまうと言われています。
もともと人は、自然のものを食べて、キレイな空気を吸って、
朝日とともに目覚め、夜は暗くなれば寝るという生活をしてきましたが、
現代では生活習慣も乱れ、
また自然界では発生しえない人工的に作られた化学調味料など
合成添加物を摂取し続けています。
カラダの調子を総合的に指揮・監督している自律神経からすれば、
いままで消化・吸収したことのない得体のしれない添加物を処理するよう、
内臓に指令を出したり、消化酵素をだしたりするのに、
エネルギーを割かれます。
すると、普段自律神経がバランスを保っているホルモン分泌や、免疫能力、
そして代謝に手が回らなくなり、
体の不調や太りやすい体質というのを引き起こしてしまいます。
とはいえ、現代で合成添加物を完全に排除しようと思うと、
市販のものがなかなか食べづらくなったり、料理に時間がかかりすぎたり、
生活しづらいですよね。
自律神経を守るためにも、合成添加物は【できるだけ少ないもの】
を意識していくこと、
そして、その積み重ねが大切です。
プロテインに限らず、食品はできるだけ裏のラベルを見て、
化学調味料などの合成添加物が少ないものを選びましょう。
筋肉を付けることで太りにくいカラダへ
ダイエットを目的とするのであれば、食事制限だけではなくやはり運動を
していくことも重要です。
プロテインでたんぱく質をしっかりと摂り込むとともに、
カラダを動かして筋肉をつけることで、
代謝を上げて痩せやすく太りにくい体作りを目指しましょう。
特に、下半身には大きな筋肉が集まっていますので、
下半身の筋肉をつけていくと、
キレイなボディラインだけではなく、カラダ全体の基礎代謝アップ、
女性ホルモン分泌力アップにもつながります。
おすすめは、スクワットです。ご自宅でテレビを見ながらでもいいので、
一日15回くらいから始めていきましょう。
慣れてきたら、運動はぜひ習慣化していくと、
ダイエット効果だけではなく様々な美容効果も得られるはずです。
プロテインで太りにくいカラダづくりを
プロテイン(=たんぱく質)は美容やダイエット、
そして健康には欠かせない栄養素です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、
自分に合ったプロテインを選んだり、食事、運動、睡眠などの生活習慣も見直しながら、
太りにくいカラダづくりを目指していきましょう。
【監修】豊原悠里
管理栄養士/予防医学指導士
大手化粧品会社にてインナービューティーのカウンセリング、トレーナーを経て、精神科クリニックで管理栄養士・代替医療カウンセラーに従事。発達の問題やメンタルケアを中心に予防医学、栄養療法のコラムやセミナー、執筆サポートをてがける。