目次
アスリートにとってCBDの利点
心身の様々な調整に効果を発揮するCBDですが、その効果はアスリートにもとてもおすすめです。
CBDがアスリートにもたらす4つの効果を紹介します。
- 炎症と筋肉の回復
- ストレスと不安の軽減
- 睡眠の改善
- ペインマネジメント
炎症と筋肉の回復
私たちをスポーツや競技で魅了してくれるアスリートたちは日々疲労やケガと戦っています。CBDには抗炎症作用や鎮痛作用があり、筋肉痛や関節の痛みのケアに効果を発揮すると言われています。
さらに試合やトレーニングによって減少した筋肉内のグルタミン酸塩の補給を手助けをしてくれます。グルタミンの低下は、疲労感や筋力の低下につながる可能性があります。グルタミン酸塩の補給によって、筋疲労を軽減し、トレーニングのパフォーマンスを向上させる効果があるとされています。
痛みや炎症に対しては患部に直接クリームを塗るのが効果的です。
ストレスと不安の軽減
CBDにはリラックス効果があり、トレーニング後の疲労の回復や試合前後の緊張・不安感などをほぐす効果につながるといわれています。スポーツをする人にはメンタルケアも重要な要素になります。
CBDを取り入れることで、メンタルバランスを保つ手助けをしてくれそうです。
睡眠の改善
CBDは睡眠の質を向上させる働きがあり、不眠症の改善にも良いとされています。セロトニンやGABAの受容体に働きかけることでリラックスでき、快眠をとることができます。試合の前日のしっかりと睡眠をとりたいときや、試合後の興奮した神経を鎮静させて睡眠時の回復を促したい人におすすめです。
ペインマネジメント
ペインマネジメントとは、痛みの管理や緩和を目的とした総合的なアプローチです。痛みは身体的なトラウマ、慢性的な病気、神経系の障害などさまざまな要因によって引き起こされる場合があります。そのためペインマネジメントはアスリートのパフォーマンスの質向上に役立ちます。
特にバームやクリームタイプのCBDを塗布することが効率的なリカバリーにおすすめです。
これは、皮膚にカンナビノイド受容体(CB1、CB2受容体)が多く分布していて、その受容体にCBDが間接的に働きかけることから、炎症を鎮めたり、痛みを軽減させたりする効果があるからです。
CBDの安全性と法的規制
CBD(カンナビジオール)は、健康やウェルネス分野で注目を浴びる一方で、日本国内では厳格な安全性と法的規制が存在しています。CBD製品の使用に際しては、その安全性や法的な扱いについて正確な知識を持つことが重要です。正確な知識を持っていればより良いパフォーマンスをすることができます。
CBDの効能と副作用の可能性
CBDの主な効能としては、
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・睡眠の質の向上
・鎮痛作用
・精神安定
・鎮静作用
などがあげられます。
ただ、使用方法、摂取量を誤ってしまったら副作用の可能性も出てきます。
- 目まい
- 倦怠感
- 眠気
- 多動
- 便が緩くなる
- イライラする
などがあります。
さらに粗悪なCBD製品を使うと頭痛などの軽い副作用を訴える人もいます。
これらのことから、使用方法、摂取量を適正であれば多大なる効能をもたらします。しかしそれらを誤ってしまったり、過剰に摂取してしまうと副作用が出てきてしまいます。
使用できるのはCBDのみ!
ドーピングの根絶と公正なドーピング防止活動の促進を目的として、
ドーピング検査基準やドーピング違反に対する制裁手続きの統一などを行う
国際機関「WADA(世界ドーピング防止機構)」では、
2018年にCBDの安全性が認められ、禁止薬物リストから除外されました。
これを受けて、日本でもドーピング検査機関である「JADA」がCBDを
禁止薬物リストから除外しています。
これによりアスリートもCBDを使用できるようになり、近年では格闘家やプロゴルファーなど、CBDの使用を公言するスポーツ選手も増えてきました。
タイガーウッズが試合中にCBDガムを噛んでいることは有名ですし、
激しいコンタクトが多いアメリカンフットボールの選手やプロの格闘家で
CBDを愛用する選手も多いです。ただし、解禁されたのはCBDのみで、THCを含むその他のカンナビノイドは
禁止されているため、CBD製品を使用する際は「CBDアイソレート」タイプに
限られています。(CBDを除いたカンナビノイド類の使用が禁止されるのは、「競技会時」のみとなるので、競技会時以外の使用は可能となります。)
実際のアスリートの成功事例、体験談
CBDの利用は、アスリートたちによって実際のパフォーマンス向上や回復力の改善に役立っていることが証明されています。実際にCBDを使用し、その効果を最大限に引き出したアスリートたちの活用例を紹介します。
マイク・タイソン(ボクシング): ボクシング界の伝説的な選手であるマイク・タイソンは、トレーニングや回復のためにCBD(※厳密にはTHCを含む)を使用し、身体の状態をサポートすることで、パフォーマンスの向上に貢献しました。
ジナ・カラーノ(MMA・総合格闘技):現在、映画とテレビの世界で活躍する元総合格闘家ジナ・カラーノは、MMAでの経験を通じて、体の回復がいかに重要であるかを理解しています。強度の高いトレーニングと戦闘は体に大きなストレスを与え、リカバリーはパフォーマンスと長期的な健康の両方にとって極めて重要です。このため、彼女はCBD製品を取り入れ、その効果を体験しました。
バッバ・ワトソン(プロゴルファー):二度もマスターズ優勝したバッバ・ワトソンは、CBD製品のブランドと提携し、その製品を使ってトーナメントによるストレスや睡眠障害の軽減、体のリカバリーを助けていると述べています。
彼らはトレーニングや試合で疲労した身体のリカバリーや試合のパフォーマンス向上のためにCBD製品を使っていることがわかります。さらに多くの選手たちはこの効果をもっと広めるために自社製品を作ったり提唱者になったりしています。
CBDの使い方と注意点
CBDの摂取方法は?
CBDの主な摂取方法は、以下の4種類があげられます。
①経口摂取
CBDを飲み、口から摂取する方法。
コーヒーに垂らしたり、CBD入りの食品(グミやクッキーなど)などから摂取する場合が当てはまります。
経口摂取のメリットは持続時間が6~8時間と長いところ。
一方で、体内で血流に入る前に肝臓を通過するため、バイオアベイラビリティ(体内での吸収効率)が低いのがデメリットです。
②舌下摂取
CBDオイルを口腔内の粘膜から吸収させる方法。
毛細血管がCBDを拡散させそれが血液中に入ります。
経口摂取よりバイオアベイラビリティが多少高く、体感を得るまでの時間も短いのが特徴です。
③気化摂取
CBDを燃焼手前の温度まで熱し、蒸気として吸入する方法。
CBDべイプが当てはまります。
べイプペンなどを使用した吸入では、CBDが肺の肺胞からすばやく吸収され、
直接血中に入るためとても早くCBDを体内に吸収させることができます。
④経皮摂取
CBD入りの化粧品やバーム、ロールオンなどが当てはまります。
皮膚に塗ることで、筋肉のこわばりをほぐす、皮脂の分泌を調整するなどの効果があります。痒みや日焼けにも効果があると言われています。
このようにCBDには様々な摂取方法があります。自分の用途や使用するタイミングなどを考慮して購入を検討してみてください!
もっと詳しく知りたい人は以下の記事をご覧になってください。
摂取するタイミング
摂取するタイミングをトレーニング前後、試合前後の4パターンで分けています。
炎症と筋肉の回復 | ストレスと不安の軽減 | 睡眠の改善 | ペインマネジメント | |
トレーニング前 | △ | × | × | △ |
トレーニング後 | ○ | △ | ○ | ○ |
試合前 | △ | ○ | × | △ |
試合後 | ○ | △ | ○ | ○ |
トレーニング、試合を始める前に準備運動の一環として関節部位にCBDのバームを塗っていただくと、関節の可動域が広がり完璧なフォームを維持することができます。
緊張のする試合前にCBD製品を摂取すると、ストレスと不安の軽減が期待されてメンタル的コンディションを整えることができます。
過度なトレーニング、最大限の力を発揮する試合の後のペインマネジメントも期待されます。加えて、睡眠の質の向上も期待されます。
安全な商品を手にするためには
CBD製品は様々なものが流通しています。中には劣悪な品質や違法成分であるTHCが含まれている場合があります。そのため第三者による成分検査の証明書であるCOAを必ず確認しましょう。
COA(Confirmation of Analysis)は、第三者による成分検査の証明書です。
COAには、安全かつ健康リスクを避けるためにも重要なことがたくさん
書かれています。
これをよく理解しないでCBD製品を買ってしまうと、
大麻取締法や覚せい剤および麻薬取締法に抵触したり、
健康のためのはずがかえってカラダを害してしまったりするリスクがあります。
COAを見る際には、特に以下のポイントを注意してチェックしましょう!
CBDはどれぐらい含まれているか?
商品ラベルに記載されたCBD成分がきちんと含まれているかも
COAを見れば確認できます。
2016年ころから、アメリカのFDA(食品ならびに薬品管理局)が
抜き打ちで行ったテストでも、4割の製品ラベルに記載されたCBDの成分量が
含まれていないことが明らかになりました。
日本では違法のTHCは含まれていないか?
日本では、大麻に含まれるTHCという成分が麻薬取締法によって
その扱いを禁じています。
COAの中で、THCは主に「Δ9-THC」として検出され、
「Total-THC」の含有量も見極めることができます。
有害な不純物は含まれていないか?
CBD製品に、カビやサルモネラ菌などの有害な菌類が含まれていないか、
また製造過程で使用された有害な薬品の残留物が混入されていないかも
COAで確認できます。
また大麻という南極以外のすべての大陸で育つほど自生力が高い植物ゆえの
問題でもあるのですが、大麻は地中の成分を吸収する力が極めて強く、
土壌の除染にも使用されるほどです。
土壌が汚れていたり、農薬が使用されて栽培されたりしていると、
そうした有害物質を吸い上げて、留めてしまうのです。
それらの重金属や残留農薬などが残っていないかもCOAでチェックする
必要があります。
また、もしアントラージュ効果を求めてブロードスペクトラムオイルを
探している場合には、CBD以外の有効なカンナビノイド(CBGやCBC、
CBN、CBDA等)がどれくらい含まれているかもCOAで確認することも
可能です!
CBD製品を購入するうえで、COAがどれだけ大事かがお分かりいただけるかと
思います。
逆にCOAを開示していない商品は、法律違反や健康リスクを避けられないため、
購入をしないくらいの心構えがあってちょうど良いかもしれません!
参考
・世界アンチドーピング規定 禁止表国際基準
・Potential Role of Cannabidiol on Sports Recovery: A Narrative Review
いかがでしたか?
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