CBN(カンナビノール)とは?気になる効果と副作用を解説

CBN(カンナビノール)とは?気になる効果と副作用を解説

CBDをはじめとするヘンプ由来の「カンナビノイド」は、様々な疾患に効果があるとして研究が進められています。
なかでも「CBN(カンナビノール)」は、睡眠の改善に対する効果やスキンケアにも有効な成分として注目されています。

CBN(カンナビノール)とは

CBN(カンナビノール)は、CBDやTHC、CBG、CBC等とならんで大麻草に含まれる「カンナビノイド」成分の一種です。大麻草が古くなって酸化する過程で、THCがCBNに変換されていくことで生成されます。

CBDやTHCほどの知名度はありませんが、CBNも様々な疾患に対する治療薬として研究が進められています。

CBNの効果

これまでの研究により確認されているCBNの効果は次の通りです。

鎮静作用

CBNの効能のなかでも最も注目を集めているのが「鎮静作用」です。

研究では、2.5~5mgのCBNの摂取がジアパゼムのような鎮静剤として処方される医薬品と同等の効果があると報告されていて、睡眠の改善に高い効果を発揮するとされています。特にTHCと組み合わせると、鎮静作用を持つとされています。この効果は、CBNが中枢神経系に作用することにより生じると考えられています。

鎮痛作用

CBNには痛みを軽減する効果があるといわれています。CBNが痛覚に関わる神経伝達物質の放出を阻害することにより、痛みの信号の伝達を遅らせるとされているためです。

食欲増進

 THCと同じくCBNが大脳皮質の特定の部位に作用し、食欲を刺激することが確認されています。このメカニズムは完全には解明されていませんが、大麻の他のカンナビノイドと同様のメカニズムだと考えられています。がん治療により、食欲が減退してしまった患者にとっては、この食欲増進効果は有益なものになります。

抗痙攣作用

CBNはまた、抗痙攣作用を持ちます。
この抗痙攣作用は、CBNが神経伝達物質の放出を調節し、神経細胞の過度な興奮を抑えることにより生じると考えられています。特に、エピレプシーや他の神経系の疾患に関連する痙攣の頻度や強度を減少させるといわれています。

抗菌作用

CBNは抗菌作用も持っています。
CBNはいくつかの病原体に対する抗菌作用を示すとの研究結果があり、このメカニズムはまだ完全には明らかにされていませんが、CBNが細胞の壁に作用し、細菌の増殖を阻害する可能性が考えられています。

骨の成長の促進

次に、CBNは骨細胞の成長も促す効果もあるといわれています。これは、CBNが骨形成細胞の活動を刺激することにより、骨の再生や修復をサポートすると考えられています。

そして、これらの効果から

 ・不眠症
・関節痛
・てんかん
・骨粗しょう症
・皮膚炎
・喘息
・線維筋痛症
・肺がん

また、近年の研究では「顎関節症」のような筋肉の症状にも副作用なく効果を発揮したことが示されています。

CBNは、睡眠を促進するカンナビノイドとも言われています。CBNはCB2およびCB1受容体にアゴニストとして結合することで、生理学反応を引き起こします。

痛みの緩和については、2019年のラットを対象とした研究では、CBDとCBNの両方がラットの筋膜性の痛みを軽減し、どちらも組み合わせて投与した場合は一方だけの場合よりもさらに効果的であったと報告されています​。

CBNの副作用やリスク

多用な臨床テーマでCBNに関する研究が進んでいますが、現在までにCBNによる目立った副作用や有害事象は確認されていません。しかしながら、CBNを長期間にわたって摂取した大規模なヒト試験は存在しませんので、今後より正確な研究が必要です。

CBNは日本では違法なの?合法なの?

日本では、THC(テトラヒドロカンナビノール)という成分が検出されると、大麻製品として見なされ法律によって所持などが禁止されています。

CBNはTHCが酸化することによって生成される物質のため、情報によってはTHCの10分の1程度の陶酔作用をもたらすといわれることがあります。ただ、いわゆる「ハイ」になるような効果はきわめて限定的であるため、現在までに日本では規制されることもなく、使用することが可能です。

CBNのおすすめの摂取方法は?

CBNの摂取方法としては次のような選択肢があります。

1. CBNオイル: CBNオイルは、直接舌の下に数滴垂らすか、飲み物や食事に混ぜて摂取します。この方法は、CBNが口腔内の粘膜から血中に吸収されるため、比較的効果が早く現れます。

 2. CBNカプセル: CBNカプセルは、定量のCBNを簡単かつ便利に摂取することができます。カプセルは飲み物と一緒に飲むだけで、消化器官から体内に吸収されます。

 3. CBNエディブル(食品): CBNエディブルは、お菓子や飲み物などの形でCBNを摂取する方法です。エディブルは美味しく、効果も長持ちしますが、効果が現れるまでに時間がかかることがあります。またカプセルや食品は、他の薬品やサプリメント成分の例にもれず、「初回透過効果」と呼ばれる肝臓での代謝の過程で、成分の大部分が吸収できないという課題があります。

4.CBNべイプ:1~3の食品群に比べても吸収効率が高く人気なのが、べイプ製品です。CBNを加熱して気化することで、経肺吸収をします。肺の毛細血管から血中に成分が吸収されるため、効果が現れるのも早く、また吸収効率が高いことが利点です。

 5. CBNクリーム(外用): CBNクリームは、皮膚に直接塗ることでCBNを利用します。皮膚組織にも、CB1、CB2等の受容体が存在しており、それらの受容体に作用することで、痛みや炎症を抑えることが期待されています。また肌の炎症を抑えたり、抗菌作用も高いことから、スキンケアにもおすすめです。

以上の方法の中から、目的やライフスタイルにあった方法を選んでみてください。

CBDとの違いは?

CBNとCBDの主な違いは、化学構造と身体への影響です。

CBDの主な利点は、抗酸化作用、抗炎症作用、抗不安作用などがあることから、さまざまな健康問題に対するソリューションとして認識されています。

CBNは前述の通り、眠りを誘う可能性があると考えられており、しばしば睡眠補助剤として使用されます。最近の研究では、CBNが強力な抗生物質であり、炎症を抑制し、痛みを和らげる可能性があることを示しています。

CBNの効果のまとめ

CBNは、上記のようなその多様な健康上の利点から広く認識されています。睡眠の質を向上させ、炎症を抑制し、神経細胞を保護する能力は、私たちの健康とウェルビーイングを向上させる重要な要素です。さらに、CBNは一般的には副作用が少なく、安全性の高い製品として認知されています。

現段階でのCBNの研究はまだ少な

実はCBNに関する研究は1970年代から1980年代に行われたものが多く、長い間滞っていました。研究内容としてはCBNと睡眠に関連するものが多く、それらの研究ではCBNが睡眠に劇的な変化をもたらしているわけではない結果となっています。しかし、一定の効果を示しており、研究自体も古いためまだまだポテンシャルを秘めた成分となっています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37612115/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34468204/

CBNの将来性

研究者たちは現在もCBNの研究を続けており、その未来は明るいと見られています。その多様な健康上の利点から、CBNは医療や健康支援の分野でさらなる注目を集めることが予想されており、その有効性と安全性がさらに確認されれば、CBNは私たちの生活のさまざまな側面で重要な役割を果たす可能性があります。以上、CBNの効果について詳しく解説してきました。

CBN含有の「Bicle Balancing Oil Terpen +」発売中!

Bicleでは、
・高品質のブロードスペクトラム原料を使用(CBN、CBG配合)
・THCフリー(ISO取得の第三者機関にてLOD:0.0001%基準にてTHC検査を実施)
・独自のテルペン配合
・天然由来の成分のみを使用(着色料、合成香料、甘味料不使用)

など、品質にこだわって開発したCBD製品を絶賛発売中です。

こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

また、CBD製品のOEM・ODMや原料販売のご相談もお受けしております。
独自のテルペンブレンドやフレーバーの調整も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

参考

Bicle(ビクル)では、

  • 医師
  • 管理栄養士
  • 薬学修士
  • スポーツ栄養学の修士
  • 機能性食品や健康美容商品の企画開発・研究者

などの専門性を有するメンバーによって商品の企画・開発、記事の執筆等を行っています。