目次
CBDとTHCの共通点や違い
①THCとCBDの様々な違い
②日本の法律ではCBDは合法、THCは違法
日本では大麻ならびに大麻由来成分を含む製品の使用が「大麻取締法」で厳しく制限されています。THC(テトラヒドロカンナビノール)が検出されるかによって、大麻製品に該当するかどうかが判断されています。ゆえに、THCを含む製品の所持が大麻取締法に触れることになります。
一方で、CBDは下記の条件を満たすことで日本でも合法的に使用することが可能です。
・THCが含まれていないこと
・成熟した茎・種子から抽出されていること(根や葉、穂から抽出された大麻製品はNG)
という条件があります。
③THCには精神作用や依存性・副作用がある
CBDには、いわゆる大麻のイメージに強い「ハイになる」精神作用や依存性、副作用はありません。
それどころか、CBDには依存状態を改善する効果が期待されていて、禁煙や薬物依存、アルコール依存の治療などにも有効である可能性があります。
一方で、THCには精神作用があり、副作用もあります。
主な副作用としては
・幻覚
・息切れ
・心拍数の増加
・震え
・口の渇き
などがあげられます。
また、CBDと違い依存も見られますが、その強さは他の薬物やアルコール、カフェイン、ニコチンなどと比較しても低いことが分かっています。
危ないイメージも強いですが、過剰摂取による致死量もないといわれています。
④どちらもエンド・カンナビノイド・システム(ECS)に作用する
出典:日本カンナビノイド学会
ECSは人間に本来備わっている身体調節機能で、免疫、感情、運動機能など、
多くの身体機能に影響を与えています。
ECSは「アナンダミド」「2-AG」などの内因性カンナビノイドと、
「CB1」「CB2」などのカンナビノイド受容体、その他の代謝酵素などから構成され、内因性カンナビノイドが受容体と相互作用することで身体の調節機能を担っています。
CBDとTHCは、内因性カンナビノイドのように受容体に作用することで
身体に影響を与えていますが、その方法に違いがあります。
<THC>
THCはCB1,CB2受容体の両方と直接結合し、神経伝達を刺激、促進します。
またTHCはCB1受容体に対してより高い親和性をもつ傾向があります。
<CBD>
CBDは2つのカンナビノイド受容体にほとんど結合親和性がなく、
ネガティブアロステリックモジュレーター(他の薬物の働きを弱めるように調整する性質)として作用するといわれています。
THCと同時に使用することでTHCがCB1に強く結合して陶酔作用がはたらきすぎるのを抑制します。
CBDとは?効果は?
CBDはヘンプに含まれる「カンナビノイド」という薬理成分の一種で、様々な疾患や健康、
美容に効果があるとして注目を集めています。
CBDには精神作用がなく、日本でも合法的に使用することができます。
また、CBDの主な効果としては
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・抗菌作用
・鎮静作用
・睡眠の質の向上
・精神の安定
などがあげられます。
使用した人のなかでは「リラックス感を感じた」「集中力が高まった」などと感じる人が多くいるといわれています。
CBDはドーピングにあたる?
CBDはアンチドーピング機構の検査基準において、ホワイトリストに属しています。(ホワイトリスト=使用可能として指定されている成分)
これはオリンピックに出場するようなアスリートでもCBDは使用可能な事を意味します。
一方でTHCは、現状ではドーピングにあたってしまうため検査では陽性になってしまいます。また、実はTHCに限らず基本的にカンナビノイド成分はNGとされており、CBDのみが例外的に使用を認められている状況です。
ドーピングの禁止リストに記載されている物質には、常に使用を禁止する物質と競技会(時)に使用を禁止する物質の2種類があります。(※競技会時とは、競技者が参加する予定の協議会の前日の真夜中(午後11時59分)に開始され、当該競技及び競技会に関係する検体採取の手続き完了までの期間をいいます。)
CBDを除いたカンナビノイド類の使用が禁止されるのは、「競技会時」のみとなるので、競技会時以外の使用は可能となります。
そのため、オフシーズンや、試合までの間がしばらく空くとき(体の中からカンナビノイドの排出されるまで十分な時間がとれる)などのCBDブロードスペクトラム(Bicleのオイル)のようなCBD以外のカンナビノイドを含んでいる製品も(THCは含まれていない)使用可能です。オフシーズンにハードなトレーニングを積む選手の休息などには使っていただくことができます。
基本的に、副作用がある薬物や継続的な利用によりアスリートの健康を害する恐れがある成分や規制対象となるので、CBDがドーピング薬物から除外されていることからも、その安全性の裏付けになっているともいえます。
THCとは?効果は?
THCもCBDと同様に「カンナビノイド」の一種で、140種類以上あるカンナビノイド類のなかで最も研究が進んでいる成分です。
THCの効果としては
・ストレスやうつの軽減
・食欲増進
・鎮痛作用
・神経保護作用
・抗炎症作用
などがあげられます。
精神作用があることからTHCを危険物のように感じる方も少なくありませんが、その効果性から合法的に使用できる一部の国では医療用途でも使用され始めています。CBDもTHCも、上述で解説した効果は先程紹介したECS(エンドカンナビノイドシステム)に作用する事で効果を発現します。
THCの研究
カンナビノイドの中でも最も有名といっても過言ではないTHCですが、もちろん現在も研究は日々行われています。最近の研究ではTHCが難治性全身多汗症の患者の方に対して有効であるというというモノがあります。具体的にはTHCを摂取した多汗症の方の発汗量が減少したり、QOL(生活の質)が向上したという報告があります。その研究ではTHCやその他のカンナビノイドが難治性の多汗症に対して副作用の少ない有用な治療法としての可能性が高いと捉えています。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/09546634.2022.2127308
CBDとTHCの相互作用
CBDやTHCなどのカンナビノイドは、単一で摂るよりも複数を同時に摂取するほうが高い効果を得ることができるとされています。
この相乗効果のことを「アントラージュ効果」と呼びます。
このアントラージュ効果はカンナビノイドだけでなく、植物由来の成分である「テルペン」類によっても感じることができます。
アントラージュ効果以外では、CBDの摂取によってTHCの副作用を相殺する可能性があることも示されています。
日本ではTHCが含有された製品を使用することはできませんが、
THCフリーのCBD製品が広まりつつあり、注目を集めています。
身体の不調をはじめ、健康や美容にも期待できる効果が多くあります。
気になる症状がある方は、CBDの摂取で不調の改善を実感できるかもしれません。
THCやCBDの含有量はどこから確認できる?
基本的には商品パッケージにCBD●%という形式で書いてあることが一般的です。
製品によっては、COA(分析証明書)と呼ばれる第三者機関による分析資料が開示されていることがあります。COAではTHCが含まれないことやその他CBD等の有効性成分がきちんと入っているかを確認することもできます。
製品によっては微量なTHCを含有している物もあるため、気になる製品がある場合はその 製品を売り出しているメーカーがしっかり検査をしているか確認するのが良いでしょう。
Bicleでは、
・高品質のブロードスペクトラム原料を使用(CBN、CBG配合)
・THCフリー(ISO取得の第三者機関にてLOD:0.0001%基準にてTHC検査を実施)
・独自のテルペン配合
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