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CBDオイルとは
CBD(カンナビジオール)は、ヘンプに含まれる400以上の薬理成分、「カンナビノイド」の一つで、その摂取によって200以上の疾患にも効果があるとして、臨床研究が行われ、データが集まりはじめています。
CBD製品には、ベイプ(気化吸収)やバーム(塗布)、スキンケア商品等さまざまなタイプのものがあり、中でもCBDオイル(CBDティンクチャ―・またはCBDチンキとも呼ばれるは、CBDという成分が脂溶性で、また消化器官での分解と代謝に脂肪酸を必要とするため、一番人気を集めている商品です。
CBDオイルには、MCTオイル(中鎖脂肪酸)やココナッツオイルなどがブレンドされ、製造されることが一般的です。
CBDにはどんな効果がある?
CBDの主な効能としては、
・リラックス作用、ストレス解消
・睡眠の質の向上
・鎮痛作用
・抗菌作用
・抗炎症作用
などが挙げられます。近年の研究では、
・肥満
・高血圧
・骨粗しょう症
・逆流性食道炎
・子宮内膜症
・アルコール依存
・セリアック病
・禁煙
・虫歯
・糖尿病
・むずむず脚症候群
などをはじめ幅広い疾患に効果があったことが報告されています。
CBDは、免疫、感情、運動機能、食欲など人間の身体のあらゆる機能を調節している「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」を正常な状態に整えることがわかっており、特にECSが弱りがちと言われている現代人はCBDの摂取によって、身体の悩みを解消する効果が期待できるでしょう。
CBDオイルの使い方は?
先ほど説明した通り、CBDには様々な身体の悩みを解消する効果があることが研究から明らかになっています。CBDは、様々な方法で摂取することができますが、その中でも最も一般的なCBDオイルの使い方をご紹介します。
舌下投与
CBDオイルの使用方法として推奨されているのが、「舌下投与」と呼ばれる方法です。
CBDオイルは、ティンクチャ―と呼ばれるスポイト形状の容器で販売されていることがほとんどです。CBDオイルは、基本的に次の流れで使用します。
①十分に容器を振る(成分がよく混ざるようにするため)
②所定の量を舌の裏に垂らし、60~90秒ほど口の中に含んでから飲みこむ
その際、頬をよくマッサージするようにしましょう。
※舌の裏に集中している毛細血管から成分を吸収させることが効率が良いとされています。
飲み物に混ぜる
CBDオイルの舌下摂取が苦手な方におすすめなのが、CBDオイルを飲み物に混ぜる方法です。CBDは油溶性であるため、水に溶けませんが、CBDオイルはオイルを溶媒にしているため飲み物に混ぜることができます。飲み物に混ぜる方法は、舌下摂取ではなく「経口摂取」となります。
実際にどのような飲み物に混ぜるのが良いのでしょうか。個人的なおすすめを2つ紹介します。
1. コーヒー
CBDの独特な風味や味が苦手な方におすすめです。コーヒーに混ぜれば、職場でも手軽にCBDオイルを摂取することができます。
2. 炭酸水
あくまで個人的な体感ですが、特におすすめなのが炭酸水にCBDオイルを入れて飲む方法です。ほのかなオイルの香りを楽しめますし、集中力が非常に高まります。これまでエナジードリンクやコーヒーを多飲していましたが、CBDの炭酸割を飲むようにしてから、エナジードリンクを飲むことが
激減しました(笑)。コーヒーも1日2杯以内に収まるようになったので健康的にも大きな変化でした。
CBDオイルはいつ飲めばよい?
あとで詳しく説明しますが、CBDオイルの理想的な摂取タイミングは、個人差や求める効果、またCBD成分の摂取量にもよって異なります。その中でも一般的なのが以下のタイミングです。
就寝前
CBDのリラックス効果から、就寝前に摂取する方が多いです。CBDの利用者にも、
「不眠症が改善した。睡眠薬が必要なくなった」
「睡眠の質が明らかに変わった」
「朝起きられるようになった」
という反応が多く、またそれらの臨床データもあります。人によっては、CBDというより、一緒に使用されるオイルによって胃もたれすることもあるようなので、就寝直前ではなく、入浴前に摂取して時間を空けるなど、自分にあったタイミングを試してみるのがよいでしょう。
症状を和らげたいときに
CBDには、鎮痛作用や抗炎症作用、神経伝達促進作用があるとされているため、特に何らかの症状の緩和のためにCBDオイルを取り入れたい方の場合、症状が出たタイミングで摂取しても体感が得やすいかもしれません。
実際に、てんかんによる発作症状が出ている子どもにCBDオイルを摂らせると、すぐに発作がおさまる様子が撮影された動画も話題になりました。
仕事に集中したいときに
個人的にもおすすめで、かつビジネスマンの間でも話題になっているのが、集中したいときにCBDオイルを摂取することです。
そのまま舌下投与しても良いですし、コーヒーに垂らして飲む人も多いです。フレーバー(香り)付きのCBDオイルも多いため、コーヒーや水に割った時に、美味しく飲める商品も増えています。
CBDの二相性とは?
CBDには二相性といって、摂取量によって相反する効果を発揮するという特徴があります。
例えば、以下のように体感したい効果によって自分自身で摂取量を調節していくのがおすすめです。
・集中力を上げたい
・仕事のパフォーマンスを上げたい
・日中の眠気を解消したい
→低~中用量を摂取
・睡眠の質をあげたい
・ストレスや不安を和らげたい
・イライラを鎮めたい
・痛みを和らげたい
→高用量を摂取
また、CBDを初めて摂取する人には、低用量からはじめてみてください。そうすることで、自分の体がCBDに対してどのような反応を示すかを確認しながら、必要に応じて徐々に量を増やしていくことができます。
CBDの最適な摂取量は?
スイート・スポットを見つける
CBDの摂取量に関して言えば、万人にオススメの決まった摂取量はないということを理解することが重要です。理想的なCBDの摂取量は、個人の体重、期待する効果、使用される製品のCBD濃度、CBDに対する個人の耐性など、いくつかの要因によって大きく異なります。
「スイート・スポット」とは、摂取により最善の効果が得られる容量のことをいいます。自分自身のスイート・スポットを知ることがCBDの効果を最大限実感するためにとても重要なポイントです。
スイート・スポットを見つけるには?
この量を見つけるには、まずは少量からはじめ、数日~1週間程使用。体感を見ながら、少しずつ摂取流を増やしていき、体調や効果の変化を見定めていく必要があります。
地味な作業ですが、はじめは1日10mg程度からはじめ、自分の体調と向き合いながら5mgずつ増やし、最適量を探していくのがおすすめです。
また、CBDの摂取効率は食後の方が高いとも言われています。空腹時よりも何か食べた後にCBDを摂ることで効果を感じやすいかもしれません。
CBDの摂取量の目安は?
とはいえ、全く目安がないと不安、わからないという方もいますよね。
医療大麻について研究している海外の医師によると、
・低用量・・・体重1kgあたりCBD0.2mg
・中用量・・・体重1kgあたりCBD1.0mg
・高用量・・・体重1kgあたりCBD1.5mg
という量が経験則としてあげられています。つまり、体重50kgの場合一日の摂取量目安は
・低用量・・・約10mg
・中用量・・・約50mg
・高用量・・・約75mg
ということになります。期待する効果によっても摂取量を調整していくと良いでしょう。
CBDに依存性や副作用はある?
CBDの依存性
簡潔にいうと、CBDには依存性はないと考えられています。
2017年に海外で行われた研究では5.3~5.8%のTHCを含む喫煙用のマリファナと組み合わせて、CBDの様々な量を頻繁にマリファナユーザーに投与することでその依存性が調査されました。結果、CBDには乱用傾向がないと結論付けられました。
CBDの副作用
CBDの使用者の中には緊張する、動機、食欲減退などの体験を副作用として挙げる人もいますが、これまでの研究でCBDは通常の身体の機能に障害を起こすことはないとされています。
実際に、過去の研究では慢性的なCBDの使用や、1日1500mgのCBD摂取でも副作用を及ぼさず、心拍数、体温、血圧などの変化も引き起こさなかったことが示されています。
ただし、粗悪なCBD商品を使用した人の中には頭痛や吐き気などの症状があらわれた人もいるため、購入の際には品質の高いものを選んで購入する必要があります。