目次
CBD(カンナビジオール)とは
CBDとは
CBDは、麻(ヘンプ)に含まれる「カンナビノイド」と呼ばれる有効成分のひとつ。
うつ病や不眠症、てんかん、認知症などをはじめ250以上もの疾患に効果があるとして世界中で研究が進められています。
日本でも近年ブームになっている、CBDオイルやべイプ(電子タバコ)、化粧品などといった商品があります。
CBDの主な働きは?
私たちのカラダには元々、「ECS=エンド・カンナビノイド・システム」という身体調整機能が備わっています。このシステムは、痛みやかゆみ、免疫システム、記憶や感情、食欲などのバランスを整える機能とも言われています。
そして、実はカンナビノイドを体内でつくる力も備わっています。
しかし、生活習慣などの要因でECSの働きが低下すると「カンナビノイド欠乏症」となり、カラダに様々な不調が起こります。
CBDは、このシステムに備わるカンナビノイド受容体に結合して、乱れたバランスを取り戻し、健康維持、アンチエイジングをサポートします。
さらに、体内の自然治癒力を高めてくれるので、肌荒れやアレルギーによる炎症、心身の不調にも効果があると期待されています。
CBDがアンチエイジングに効く理由
抗酸化作用
カラダが酸化すると、がんや動脈硬化、生活習慣病のリスクが高くなり、病気の90%は活性酸素が原因とまでいわれています。
「活性酸素・フリーラジカル」は、体の細胞が生まれ変わる過程でも、呼吸をするだけでも発生し、ある程度の量であれば、体内のウィルスや病原菌を除去する必要なものですが、過剰に発生すると自分の細胞を老化へ導いてしまいます。
活性酸素・フリーラジカルが過剰に作られる要因は、不規則な生活習慣や栄養のアンバランス、食品添加物や石油由来の化粧品、薬などの化学物質、大気汚染や騒音など様々なストレスです。
「酸化ストレス」が起こり、体に本来備わっている抗酸化作用がフリーラジカルに負けてしまい、病気や老化へ繋がってしまいます。
私たちのカラダに元々備わっている機能=身体調整機能(ECS)は、これら活性酸素・フリーラジカルを取り除くのに重要な機能で、CBDはECSの働きをサポートしてくれます。
CBDは抗酸化作用が高いといわれているビタミンCやビタミンEよりも、さらに高い抗酸化作用があることがわかっており、肌の酸化を防ぎ若々しさを保つので、アンチエイジング効果も期待できます。
炎症の抑制
炎症は、身体の免疫応答の一部として起こる生理的な反応です。しかし、長期間にわたる慢性的な炎症は、様々な疾患の原因となるだけでなく、老化の進行にも関与していると考えられています。
慢性的な炎症は、「酸化ストレス」を増加させ、細胞や組織の損傷を引き起こす可能性があります。
さらに、炎症はタンパク質の分解を促進し、コラーゲンやエラスチンなどの重要な組織成分の減少を引き起こすことがあります。これにより、皮膚の弾力性や緊張感が低下し、しわやたるみを発生させる可能性があります。
CBDは炎症の抑制に関与するという研究が発表されています。免疫細胞の活性化を抑制し、炎症性サイトカイン(細胞間通信分子)の産生を抑制することが明らかになっています。
炎症が制御されることで、細胞や組織への損傷が軽減され、健康な状態が維持されることが期待されます。また、炎症の抑制によって酸化ストレスが減少し、細胞の老化を遅らせる効果も考えられます。
ストレスと不安の軽減
CBDにはストレスや不安を軽減する効果が科学的に認められています。
ストレスや不安の状態では、副腎皮質から分泌されるストレスホルモン(コルチゾールなど)のレベルが上昇します。長期間にわたる高いストレスホルモンのレベルは、免疫機能の低下や炎症の増加など、身体の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ストレスホルモンは細胞の老化を促進する因子とされています。
また、この状態では、睡眠の質が低下し、十分な休息と回復ができないことがあります。十分な睡眠は細胞の修復や再生に重要な役割を果たし、アンチエイジングに必要なプロセスを支えます。適切な睡眠をとることで、身体と心の健康を維持し、アンチエイジング効果を高めることができます。
肌の老化予防
CBDは皮膚の保湿効果を促進するとされています。適切な保湿は肌の健康を維持し、弾力性や緊張感を改善するのに役立ちます。これにより、しわやたるみを予防することができます。
また、CBDは皮膚のバリア機能をサポートし、外部からの刺激や乾燥などによるダメージを軽減する可能性があります。
アンチエイジングにはライフスタイルの要素(健康的な食事、適切な睡眠、適度な運動など)も重要ですので、CBDの利用とそれらを総合的に考慮することが重要です。
肌荒れを引き起こす主な要因
ターンオーバーの乱れ
「肌のターンオーバー=肌の生まれ変わり」が、乱れることにより肌荒れが起こります。
ターンオーバーの乱れは、栄養・睡眠不足や紫外線、保湿不足、加齢やストレスなどの肌へのダメージが原因と考えられます。
また、顔をつよく洗いすぎたり、角質ケアを頻繁に行っているとターンオーバーのサイクルが早まるといわれています。
それにより未完成の皮膚が表面に上がり、水分保持が難しくなり乾燥しやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
女性の肌は、生理周期とホルモンバランスが大きく関わっており、生理が近づくとエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの切り替え時期になるため、肌も敏感になります。
この時期は、いつもよりも肌トラブルが起こりやすいといわれています。
女性ホルモンのエストロゲンには、肌の弾力を保つコラーゲンや水分量を増やす働きがあり、肌の若々しさを保つといわれています。
エストロゲンは卵巣から分泌されていますが、加齢とともに衰えてエストロゲンの分泌も徐々に減っていき、更年期前後に急激に減少します。この時期も肌荒れが起こりやすいと言えます。
生理前の肌荒れや加齢による肌荒れには、エストロゲンの働きをサポートするイソフラボンが多く含まれた大豆製品を摂るのもおすすめです。
バリア機能の低下
健康な肌は、水分と油分の潤い成分がバランス良く保たれていますが、過剰なケアや外的要因(紫外線、乾燥、花粉、大気汚染など)により、肌の潤いバランスが崩れると、バリア機能が低下し、乾燥や肌荒れを引き起こしやすくなるといわれています。
CBDが美肌に効く理由
抗炎症作用が肌トラブルを改善
ニキビや吹き出物などの肌トラブルは、食事や生活習慣の乱れ、ストレスなどで、毛穴の細菌と皮脂による炎症が主な原因です。
CBDには抗炎症作用があり、肌本来の働きを促します。
また痒みや発疹を抑え、花粉による肌荒れやアトピー性皮膚炎の症状緩和にも効果があるといわれています。
CBDオイルを愛飲している友人によると、毎年ひどい花粉皮膚炎に悩んでいたそうですが、CBDオイルを飲むようになって赤みや痒みが減り、薬を服用しないでも過ごせるようになったそうです。
※効果には個人差があります。
抗菌作用でニキビ予防
ニキビの原因にもなるアクネ菌は皮脂を好みます。
ヘンプに含まれる活性成分の多くが、ニキビの治療に有用なことが示されており、なかでもCBDは刺激性がなく、肌の皮脂分泌をセーブし、肌が脂質に傾いたり、角栓ができたりするのを防ぐといわれています。
精神作用でメンタルケアにも
CBDには身体調整機能に作用する働きがあり、脳内物質「セロトニン」の分泌を活性化させる作用もあります。
これによりうつ病や精神疾患、ストレスに効果があるといわれています。
ストレスは肌荒れに影響するので、普段からメンタルケアをしておく必要があります。
睡眠の質を改善する
CBDは睡眠の質を改善する働きがあると、科学的にも証明されていて眠れない原因となる不安感やストレスを軽減し、体内時計を調整する働きがあるといわれています。
睡眠は時間よりも質が大切で、睡眠の質を高めることで、就寝中に肌のターンオーバーが正常に行われたり、ホルモン分泌などの身体機能が正常に保たれやすくなります。
おすすめのCBDの使用方法
すでにCBDは、美容やウェルネス商品に取り入れらておりCBD製品のなかで最もポピュラーなCBDオイルや、肌に直接つける化粧水やクリームなどさまざまな種類があります。
舌下投与
付属のスポイトで数滴舌下に垂らし60秒ほど口に溜めた後飲み込みます。
およそ30分〜1時間で効果が現れるといわれています。
お好みのドリンクやコーヒーに混ぜて飲む
CBDオイルをお茶やハーブティー、コーヒーや炭酸飲料などに混ぜて飲むことでより手軽に摂取することができます。CBDオイルの味が苦手だという方にもおすすめです。
直接肌に塗る
お手持ちの基礎化粧品にCBDオイルを混ぜて、肌荒れの気になる部分に直接塗り込む方法です。
皮膚に塗り込んだCBDは、皮膚細胞に存在するカンナビノイド受容体を通して吸収され赤みや痒み、痛みなどの症状を緩和する効果があるといわれています。
またCBD成分が配合された化粧水やクリームなどの使用もおすすめです。
まとめ
症状の緩和や効果には個人差があり、用法・容量もその方の症状によって変わってくるので、ご自分に合った適正量やCBD製品を見つけてくださいね。
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